去年から通っている『い草』農家さんの吉田さんのお宅へ今年も行ってきました!!
夏の刈り取りと秋の苗の準備に年二回通わせて頂いています。

今回は前半戦で夏の刈り取りの作業の模様をご紹介します!!

畳屋としても僕の通う訓練校としても先輩の三名と一緒です!
左から杉浦さん、小川さん、八巻さん、いつもお世話になっています。
皆さん何年も通われているので作業はお手の物です!
毎年八代駅にてこの写真とるんですが、絵になりますね~。
毎回モットーにしているのは『我々の研修に遊びはない。』観光などは一切せず、即農家さんのお宅へ向かい、早速作業に当たります。
夏の刈り取り作業は一年間で最も忙しい時期、日が昇る前から始まり暑い中一日作業が続きます。
それがおよそ一か月間続きますから、遊んでる暇ないのです!
お手伝いも短い期間ではありますが、少しでも時間を作れればと。


いやぁ、相変わらず壮観ですね・・・
当たり前ですが、これ全部い草ですからねぇ・・・
そして、これをぜ~んぶ刈り取るわけですから大変な事です。

写真でもわかる用にい草は長く育ちます。
そのままだと倒れてしますので網をかけて倒れないようにしてあります。
網目を通ってい草がぐんぐん伸びていくって寸法ですねー。
この網を取り、刈り取りをしていきます。

刈り取りはハーベスタと呼ばれるい草専用の農機具で刈り取って行きます。
満杯のい草、こぼれないように積むのがまた難しい・・・

機械での作業もありますが積み替えるのは人力、これだけ束になったい草は重量があります。
普段はご家族3名でやってるのですからすごいです。。。
トラックに移し替えるのですが、一人がトラックの荷台で受ける役、一人はい草を渡す役と息の合ったコンビネーションが求められます。



い草、飛びます。空飛ぶい草。
わんつー、わんつー、コンビネーションとリズム感、意外と問われてきます。
こうやってトラックに満杯に積み込みます。
刈り取ったばかりの『い草』グラデーションが奇麗ですよね、うっとり見とれてしまう・・・



刈り取られたい草は『泥染め』工程に!!

泥でい草をコーティングし『い草』の酸化を防ぎ青さをキープします。
そしてなんと畳の香りはこの泥染めをし、この後の乾燥する工程を経て香ってきます。
そう、生の『い草』はあの香りじゃないんです!!
畳の香りはもうちょっとお預けです。

泥染めすると髪のワックスのようにまとまります。
何気なく立ってますが、立たせるのが物凄く難しいんですよ、束の芯を崩さないように手早く取り扱わないとバラバラにばらけます。
意外と問われます、重心を見極める力。


乾燥後の窯出し作業は乾燥した泥が部屋中に舞い散ります。
ふるいにかけて泥を落とすのでどうしても舞ってしまうんですね。
マスク、帽子、完全防備で向かいますが、、、

残党兵のような・・・(吉田さん、嬉しそう・・・)

あ、杉浦さんも嬉しそう・・・
か、過酷ですね。。。
正直シャワー浴びたいなと思っちゃいました。
そしたら次の瞬間!!

恵みの雨が!!!
わーい、気持ち~~。
気分はまるでティム・ロビンス。
映画『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンス状態ですよ。
ごめんなさい、下らないこと言ってないで次行きますね。
『い草』の刈り取りには一部手で刈り取りをしています。
先ほど紹介した刈り取りの機械ハーベスタが入っていく部分だけは手で刈り取ります。
ハーベスタは刈り取りと同時に短い『い草』はバラバラに粉砕しています。
手刈りの時は短い『い草』も手ではぶいていきます。



今では一部分だけですが昔はこの作業をずっと繰り返して刈り取っていたんですよね。
大変な作業です。。。

なんでも機械化が進む現代ですが、やはり手による作業がどうしてもあり、手仕事は必要ですね。
特に吉田さんは手作業の多い手間暇かかった育て方をされています。
並々ならぬ思いがこもってますね。
だからこそお手伝いも真剣に仕事が止まらないようにしっかり仕事を覚えます。
先輩方も真剣です!!



苗から育て製品になるまでに2年間、綺麗な空気と澄み切った水で育った『い草』たち、畳屋として仕事をするときも向き合い方が変わってきますね。
農家さんの思いも込めた、畳を作れれば!
そんな畳をお客様にも届けたいです!


最後に集合写真!
次回は秋の苗割の作業お伝えいたします~~♪