五代目、奮闘記『今週の訓練校』
手縫いの作業を学ぶ畳訓練校の模様をご紹介します!
二ヶ月の冬休みが開け、今年初の授業。
畳屋は年末が繁忙期の為、年末は授業がお休みになります。

現在はほとんどの畳屋が機械での作業がメインです。うちも機械で制作しているので手縫いの仕事とは違う点がいくつもありますね。
手の感覚や、体の動作、道具の置く位置、次の作業への段取りなどなど一連の動作が流れるように出来ること目指し取り組んでいますが。
しかしながら、二ヶ月も休むとちょっとうっかりしたミスが増えて、そのつど手が止まるという何ともお粗末な結果に・・・
いやぁ、己の未熟さを痛感しました。
でも楽しいです、学校。少しずつですが上達出来ている気がします。
ここには書けないくだらない話をしながら同期と仲良く勉強してます。。。
そんな楽しい仲間をご紹介致します。

インドアのアクティビティにも精通し数々のボードゲームで僕に挑んでくる。
勝率はだいたい均衡しているが、将棋に関しては全く歯が立たない、くやしい・・・

そうハーフ、バイリンガルにしてハイブリット、しかしながらその性格は大胆不敵。
圧倒的な存在感で周囲の注目の的である。
海外の方がいる時はさらっと通訳をしてくれる。かっこいい、くやしい、、、
いつも三人で畳の事、仕上がり、作業の仕方、仕事の事を相談し、あーでもない、こーでもないとボケたりツッコミいれたり、けなしたりしてる訳ですが楽しいです。ありがとう二人とも。
休憩中に先生がひょいと何やら持ってきました。
「おいっ、コレみてみろよ。」
畳の心材、床(とこ)の切れっ端です。
しかもコチラはかなり上等な物。い草が編み込まれた畳表に等級があるように、床にも等級があります。
近年では、発泡の断熱材と木材を溶かして板状にしたインシュレーションボードで作られた化学床も多く普及してますが。
わらを積み重ねた藁床、やっぱりコチラが正式な畳でしょう。
しかも写真の物は裏にシュロの皮が貼付けてあります。湿気に弱いという藁を守る役目があるそうです。
固くてしっかりとし、持っただけで密度が高いのが分かります。この床で畳をしき込んだら何年、何十年、さらにその先も持つんでしょう。
おそらく、あの方が組合にお持ち頂いたと思うのですが、それはまた別の機会に。
い草だけでなく、床や縁の世界もまだまだ奥が深いです・・・
そんな中、明日から九州に向かい、七島い草で織られた琉球表の産地に研修に行きます。
現在、7名ほどしか生産者がいないと言われる七島い草。
しっかり勉強してきます。
そしてそのまま全国の畳屋が集まる研修会に・・・
がんばるぞぉ!!
『西田畳店』 創業140年。
『リフォーム二シダ』 内装全般なんでも。
西田光二
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