研修熊本

西田畳店五代目、い草を求め2年ぶりに熊本県八代へ!

毎年、い草農家さんのもとに行き、畳の原料い草の作られる工程を学び体験してきましたがコロナの影響で昨年から中止にしておりました。

幾度にわたる緊急事態宣言と東京都での爆発的感染も重なり、研修も絶望的でしたが、やっと情勢も落ち着き自分自身もワクチン2回摂取済み、いつもお世話になっている農家の吉田さん家族もワクチン摂取済み、感染者数の減少もあり急遽熊本へ行きました!

今回は10月。以前にも紹介した『い草の苗割』の時期です。
どんなお仕事内容かというのは前の記事を読んでみてください。

急遽ということもあり日程調整が難しく、いつもは先輩の畳屋さんの八巻さん、小川さん、杉浦さんと僕の4人でお邪魔するのですが、先発隊で八巻さん1名、杉浦さんと僕の2名で行くことに。

新八代駅も久しぶり。
ですが遊んでいる暇はないので早速農家さんの所に直行です!

いつもは4人ですがサシの2人旅なので、なんだか僕専属カメラマンみたいになって参りました・・・
気を強く持ち作業にあたります。

集中、集中、集中・・・

作業自体は2年ぶりなので思い出すの必死です・・・

『い草』は株分けして成長していくので以前の記事に書いたように赤ちゃん『い草』を見つけ出し株分け、新しい苗として成長させる。
10月はこの作業の最終段階にあたります。

実は10月になるまでに既に何回も株分けを繰り返して苗の数を増やしてきています。
この時期までに株の数も相当多くなるので『割り手』と呼ばれる人員が多く必要になるんですね。
昔は親戚一同やご近所さんも集まりやっていたそうです。

内職のようにお仕事を依頼する事もありますが、1人でも多く必要なので自分も微力ではありますがお手伝いさせていただくという訳です。

今回はこの苗を掘り起こす作業もお手伝いさせていただきました。

刈り取りの時期とは違い背の低い『い草』が可愛いですね。
この子達を掘り起こして『苗割』をしていきます。

この機械で根っこから掘り起こし、振動させて土をある程度落としていきます。
ここは機械ですが『苗割』は手作業じゃないとできません。

割った苗はポット苗用に作られたパレットに一つずつ入れていきます。

地道な作業ですがとっても大事な所なので気が抜けません!

この作業を繰り返しながら注意しないといけないことがあります。
それは『い草』についてしまった虫の存在です。

『い草』は通常の植物とは異なり一本の中身がスポンジ状になっています。
フワフワのわたのようなものが詰まっていて、そこに湿度を吸い込んだり、吐き出したり。
スポンジ状なので弾力もあります。
畳になった時に足触りがよく、お部屋の湿度調整をし、汗も吸って乾かしてくれる機能がこのスポンジにはあるんです。

しかしそんなスポンジにも弱点があり、その柔らかさを狙って住みつく虫がいます。

その名も『イグサシンムシガ』

現地の方は『芯食い虫』と言ってました。蛾ですね。
成虫により卵がつけられ、孵化した幼虫がスポンジ部分や表面の表皮をかじってしまい、かじられた『い草』は変色し、やがて枯れてしまいます。
そう、苗も成長しないですし、製品にならないんです。

厄介な虫さんですが、見つけたらその苗は残念ですが破棄しなくてはなりません。
永遠にも思える作業の中、苗の選別やパレットに刺す時も注意が必要なんです。

しかし、そんな中、わたくし芯食い虫を見つけ出す事に成功しました!!

ご覧下さいませ、こちらが容疑者の『イグサシンムシガの幼虫』さんです。

めちゃくちゃ小さいですね。
しかも彼、よく見るとしっかり栄養を蓄え繭を作り今まさに成虫へと変貌を遂げようとしているじゃあありませんか。。。

なんという危険、そして驚異。
申し訳ないですが今すぐ処分させて頂きました。
仕方ありません、一本でも多く『い草』を守る為には必要な犠牲ですから・・・

冗談はさて置き、こんな小さい虫を見つけるの大変ですよね。
綺麗な製品にするには一本一本の『い草』を農家さんは気にしながら育て作業をしていると言う事です。

しかも、吉田さんは農薬など極力少なくして『い草』を育てています。
その分、雑草は生えるし、虫の被害も出やすい、それでも安全な畳表を作る為に丁寧に手間暇かけて『い草』を育てているんです。
全ては安心で安全な『い草』を、畳表を畳屋に、お客様に届ける為に。

やっぱり現地で実際に目の当たりにすると、一つ一つの作業の大切さや思いが伝わってきますね。
農家の皆さん、本当に有難うございます。

こうして準備できたパレットは田んぼへ移されます。
見渡す限り田んぼに朝日や夕日に照らされた山々に感動しますね。

吉田さんはお米も作っているので、この時期は収穫もしなくてはならいので
かなり忙しそうです・・・
そんな中にお邪魔してしまい申し訳ないです・・・
その分、作業を頑張ります!

吉田さんの稲じゃないかもですが、あたり一面の稲穂も綺麗。

今回も新たな発見があり、また学ばさせて頂きました。
本当に有難うございます。
集合写真は撮り忘れちゃいました・・・

最後に、絶対に寝坊してはならないと緊張のあまり逆に農家の吉田さんより先に仕事を始めてしまった寝癖だらけの僕を。


『西田畳店』創業140年。
『リフォーム二シダ』内装全般なんでも。
西田光二
住所:東京都三鷹市牟礼6-12-9
TEL 0422-44-3320
FAX 0422-49-9207
MAIL t-r-nishida@jcom.zaq.ne.jp

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